2020 October

 

   
 
 
10月に入り「WITHコロナ」の生活も少しずつ定着し始め対面の打ち合わせも増えて来る。毎月の領収書を纏める月初め、そのボリュームの少なさに驚く。それでも全てがリモートだった4月、5月を思えば少しは回復して来ているのだろうか・・・?

 

 

 
 
暑かった8月と雨ばかりだった9月はお休みしていた朝のストレッチ、久しぶりに訪れる公園はすっかり秋の気配。紅葉した落ち葉も美しく、どこからともなく香って来る金木犀の甘い匂いに季節の移り変わりを感じつつ朝のコーヒーを楽しむ。

 

 

 
 
仕事の資料を探しに定期的に訪れている神保町。パールや半貴石の専門書をお願いしてあるはずがフレンチ・ヴォーグのバックナンバーや資生堂の花椿など、懐かしい雑誌を見つけつい読みふけり・・・。モードや美術書の専門店などは一日中居ても時間が足りない。

 

 

   
 
 
コロナも収まらないうちに長雨に酷暑、長引いた残暑に台風と本当に大変な今年。再び台風14号が列島を通過、せっかく対面に戻って来た打ち合わせもリモートに逆戻り延々と降り続ける雨の週末、再びさまざまな整理にいそしむ。写真のネガなど何年ぶりに見ただろう?現像しているお店をネットで探す。

 

 

 
 
 
4月に整理した膨大なCDを数か月かけてほぼ全部を聴き直す。アトリエのBGMにはやはり穏やかなクラシック、抑揚のあり過ぎるオペラはキッチンでお料理しながら聴くのがお気に入り。車の中では眠気防止に一緒に歌えるJ-POPと持ち運びしやすいようにジャンルごとに分けてようやく一段落。写真や雑誌も整理しつつ読み返す静かな週末。

 

 

 
 
 
パリに憧れていた高校生の頃から大切に保管していたスクラップ、すっかりセピア色になった記事も私にとっては懐かしい思い出。作ろうと思って取って置いたお料理やお菓子のレシピもいろいろ、春から少しずつ整理してきたレシピファイルもそろそろ完成。

 

 

 
 
大型台風の通過で再び対面の打ち合わせはキャンセル、それでも最近はリモートの打ち合わせやWEB会議がすっかり定着し意外にスムーズな事に驚く。早くもクリスマスギフトのオーダーも始まり、全てを画像で確認して梱包、発送とこちらもスムーズ。

 

 

 
 
旅先のミュージアムショップで買ったりお土産に頂いたエコバッグ、使う機会もないのでクッションに仕立て直す。春に思い付いたこのアイディアがなかなか楽しく少しずつ作り足す。雨の週末、静かに針仕事をする豊かな時間。

 

 

   
 
 
1階のギャラリーは催しモノも出来ないまま月日が経ち今ではすっかり大型の什器やディスプレイ用品、展覧会から戻って来た建築模型で溢れ返っている。久しぶりに大掃除、ひとまず打ち合わせ用テーブルを復活させる。コロナが収まり皆さんに集まって頂ける日が早く来ますように・・・。

 

 

 
 
4月以来、約6か月半ぶりに新幹線で軽井沢へ。シールドの張り巡らされた駅のショップ、誰も居ない車内・・・、何より驚くのはどんな時間帯でも人が溢れている軽井沢駅のこの光景。閑散というより人っ子一人居ない・・・、コロナで全てが一変してしまったことを改めて感じる不思議な旅路。

 

 

 
 
軽井沢プリンスのスキー場は人工雪なので11月3日にオープンを迎える。コロナで泊まり掛けのスキーはなかなか難しく、春から続くコロナの閉塞感を何とか吹き飛ばしたいもの。テラスでチューンナップをしつつ白銀の山々を想う。

 

 

 
 
今年の夏は友人宅に伺うことも控えていた軽井沢、10月に入りそろそろ別荘を閉める頃になってようやくお茶をご一緒する。素晴らしいお天気に恵まれ、窓からの緑と鳥のさえずりを聴きながらお喋りも楽しく。お互いにパリとミラノに行かざるを得ない身、ネットでヨーロッパのニュースを見ながら心配は募る・・・。

 

 

 
 
いつもの夏なら旧道をそぞろ歩き友人にばったり、というのも軽井沢のお楽しみ。事前に予定を決めることなく成り行きでお宅に伺ったり、そこからまた新しい出会いが生まれるのも軽井沢ならでは。そんな事もなく過ぎ去った夏を惜しむように友人と旧道を歩く。子供の頃から大好きだったブティック「大城レース」もこの秋に閉店、旧道の思い出がまた一つ無くなる。

 

 

 
 
 
珍しく快晴が続き夢のようなお天気に誘われウォーキングを兼ねて軽井沢プリンスへ。連休の渋滞は東京より酷く、眩しい緑のトンネルを抜け車を走らせるのも久しぶり。アメリカのアウトレットモールのような広大なヤードを眺めつつコーヒーでひと休み。

 

 

 
 
軽井沢でも仕事は続き打ち合わせが終わりひとしきり街を歩く。コロナの影響は既にここでも・・、クローズしてしまったお店が軒を連ねる旧道のアーケード。年末に向かい益々増えるであろう閉店、軽井沢にもコロナの波が押し寄せている実感。

 

 

 
 
 
子供の頃から夏には必ず作っていた楽焼、旧道のシンボルとも言えるこのお店。さすがにコロナ対策も万全でシールドが張り巡らされた作業台、静かに絵付けをする楽焼なら飛沫も飛ばず感染リスクもない。早く賑やかな街に戻って欲しいと心から想う旧道のお散歩。

 

 

 
 
軽井沢プリンスのスキー場は人工雪のため毎年11にはオープンする。少しずつ作られた雪が円錐状のオブジェのように並ぶゲレンデ、あとひと月で本当に滑れるのだろうか?
駅から眺める光景に冬が近ずいている事を知る。

 

 

 
 
素材の研磨やメッキ、ディスプレイのための什器などジュエリーにまつわる細々とした用事をまとめる日。仕上がりを待つ間、佃煮を買ったり扇子を見たり日本情緒あふれる下町散歩を楽しむ。一人でさっと頂くお蕎麦もなかなか粋なモノ。

 

 

 
 
国立西洋美術館にロンドン・ナショナル・ギャラリー展を見に行く。今年は春以降コロナの影響ですっかりご無沙汰していた美術館や展覧会、久しぶりに訪れる西洋美術館は何とも感無量、懐かしいような気持ちに包まれる。快晴の空にゴッホのひまわりの絵が眩しいエントランス。

 

 

 
 
 
友人の家庭菜園で採れたゴーヤを頂く。初めて見る不思議な形の「苦ウリ」、久しぶりに天ぷらを揚げる。4月、5月と続いた外出自粛期間は本当によくお料理をしたけれど、6月以降は再びクイッククッキングに。反省を込めて丁寧に天ぷらの支度をするのも楽しい。

 

 

 
 
 
昨年エスモードジャポン東京校で開催された私の講演会を聴きに来て下さった学生さんから素敵なパリ便りが届く。マロニエの葉の押し葉も美しく、手作りの本になったお手紙はエスプリに溢れた素敵なオブジェのよう、早速アクリルのケースのディスプレイしてアトリエに飾る。

 

 

 
 
母が残した膨大な数の着物をいとこ姪と一緒に整理する週末。私は残念ながら自分では着付けも出来ず着る機会もない、情けないかな着物の価値もあまり解らず説明を聞きその奥の深さに唸るのみ。帯揚げや帯締めなどトラッドの何十倍もあるアイテムの組み合わせは途方もなく気が遠くなりそう。

 

 

   
 
 
久しぶりにお仲人のお宅にお邪魔する。お若い時からフランスに留学されご専門の美術史を極めて来られただけあって、装いもお住まいもとても素敵。いつものようにお洒落談義も楽しくあっという間に時間が過ぎる。サンジェルマン・デ・プレにある老舗のコスチューム・ジュエリーのブティック「FABRICE」で遥か昔に買われたというアクセサリーは今見ても新鮮、オブジェのように飾りインテリアになさるアイディアはフランス人のよう。伺う度に様々に学び、刺激を受ける敬愛のマダムS邸。

 

 

 
 
今年はコロナの影響で殆ど訪れることの無かった問屋街。撮影用の布地やディスプレイ用品の他にもデザイン画のための刷毛や筆など興味深いモノも数多く、久しぶりのせいか全てが新鮮に見えてついいろいろ買い込んでしまう。職人さんとの会話も楽しく、やっぱりモノ作りは私の原点と再確認する。

 

 

 
 
学生時代のスキー部の先輩と久しぶりにお会いする。感染症防止対策が安心なホテルが最近の定番、山の上ホテルのクラシックなカフェでパフェなどをご一緒する。卒業以来30年さまざまなシーンをご一緒させて頂き今に至ることに感謝、水出しコーヒーも美味しく積もる話は尽きない濃厚な時間。

 

 

 
 
4月の緊急事態前言の外出自粛要請以来すっかり夕方のルーティンになっていたバドミントン。夏は酷暑に阻まれ、9月は延々と長雨が続きようやく秋晴れの10月、久しぶりに朝の公園でラケットを振る。真っ青な空に高く舞うシャトルは冬の朝の爽やかなルーティンになりそう。紅葉した落ち葉や秋らしい木漏れ日、時の流れと季節の移り変わりが今年は一段と早く感じられる。

 

 

 
 
最近は打ち合わせも感染症防止対策が万全なホテルが定番、密を避けるためスペーシーなロビーにて。続く友人とのお茶はカフェで、と本当にホテル様様。皇居のお堀を見渡せるパレスホテルは昔から母とよく来た思い出の場所、日本では珍しい照明を落とした落ち着いた雰囲気と暮れて行くお堀の水面にビルが映り込む美しい夜景もお気に入り。

 

 

 
 
 
8月末以来2ケ月ぶりに快晴の週末、GOTOトラベルが東京にも適用される最初の週末ということもあり大変な人出の銀座。歩行者天国も再び始まりコロナ対策が少し心配、ヨーロッパのような第2波とならないことを祈るのみ・・・。

 

 

 
 
 
  打ち合わせを終えて外に出ると銀座の人出は更に増し・・・、友人に車でピックアップしてもらい大雑踏から無事避難、静かな虎ノ門ヒルズへ。ヨーロッパの感染拡大は第2波を迎えますます難しくなって来たオリンピック、TOKYO2020のディスプレイが何とも空しい。

 

 

 
 
 
相変わらず打ち合わせはオンラインが大半を占め、撮影に使うジュエリーを現場で選べるようにあらゆるパターンで送る。対面であればその場で合わせて決定、スタジオですぐに着けられるようにトレーのまま貸し出すことも出来るけれど・・・。ジュエリーに注意書きのメモを添え、梱包、発送と手間は倍増。この状況はいつまで続くのだろう?

 

 

 
 
 
diary index クリスマス関連の納品作業も佳境のアトリエ、検品を終えたジュエリーが並ぶいつもの光景。今年もあと一息、と何度つぶやいた事だろう・・・。 page top

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